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コレクション: STAGE8

大地震 津涛乃奇談 第二集 - 翻刻

大地震 津涛乃奇談 第二集 - ページ 9

ページ: 9

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《ルビ:世間|せけん》一《ルビ:統|とう》《ルビ:騒動|さうどう》する《ルビ:折|おり 》からなれば《ルビ:髪結隙|かみゆひひま》もなく 《ルビ:小|こ》よりを《ルビ:拵|こしら》へて《ルビ:髪|かみ》をくゝりなどする内又《ルビ:大地震|おほぢしん》 ゆり出しければ火の元戸の《ルビ:〆|しま》り等の事を《ルビ:心強|こゝろつよ》 くも下女壱人に云付《ルビ:置|おい》て下女の恐るゝをもかへ りみず家内引《ルビ:連|つれ》あはてふためき船に《ルビ:至|いた》る下女は 壱人《ルビ:振|ふり》のこされ生たる《ルビ:心地|こゝち》もなかりそれども《ルビ:日頃|ひごろ》 厳しき《ルビ:主命|しゆめい》におそれ大ゆりの少?し《ルビ:穏|をだや》かに《ルビ:成|なる》を 《ルビ:待|まつ》て《ルビ:竈|かまど》の《ルビ:下|した》《ルビ:炬燵|こたつ》等の火をしめし戸の《ルビ:〆|しま》りなど しけるに《ルビ:折々|をり〳〵》小ゆりすればゆる《ルビ:度毎|たびごと》には《ルビ:門|かど》に 出また内に入て《ルビ:仕廻|しまわ》りし又ゆり出せば門にいで 《ルビ:兎角|とかく》して仕廻り《ルビ:後|をく》れやう〳〵《ルビ:主命|しうめい》の通り仕廻い 《ルビ:事|ごと》《ルビ:片付|かたつき》ければ《ルビ:跡|あと》より舟へ《ルビ:行|ゆか》んと門に出る時けし からぬ《ルビ:音|をと》して人の《ルビ:叫|さけ》ぶ《ルビ:声|こゑ》《ルビ:凄|すさ》ましければ何事や らんと《ルビ:川端|かはばた》に《ルビ:走|はし》り《ルビ:至|いた》りけるに《ルビ:早|はや》《ルビ:大津波|おほつなみ》《ルビ:逆|さか》まき