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コレクション: STAGE8

地震記 下 - 翻刻

地震記 下 - ページ 57

ページ: 57

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  ほのかに見ゆる由出漁する者の話也と村夫某予に語りぬ   谷陵記には此事を論して未詳其実否とはあれとも   左の古伝も捨かたけれは参考の一助に備ふ 〇幡多郡御坊畑村荘屋年譜并先祖書抜書二云  御国南東寺ゟ足摺山ノ間地方弐拾六万石有と云御国内  高十二郡ノ内大方郡あだち郡黒田郡とふ田郡しのふ郡  五郡人王四十代天武天皇御治世ノ内白鳳十三年十月十四日  大地震浪高き事不及申当御郡上山郷ノ内片平と  申所二半身魚懸り居申二付片魚村と申同入野郷八丁山  船の梶八丁懸り候二付八丁森と申候又上田ノ口村の南田野浦  境山浪流越此山を流越と申候土左南二五万頃海に成  其外御国中神社仏殿在家くつれ流と云々有之   又谷陵記に宝永以前慶長九年の大変は僧の暁印か   記録の畧に見たへつるまゝを記したれは其書見まほしくて   探り求つるに頃旦書を得て見るに紙数二三枚の物に而   いかにも筆記の略なれは後世散失の程を察し左に   加へ置ぬ文体可笑事多しといへとも其実は見たて殊勝   に覚ゆ其世の質朴おもひやるへし 〇干時慶長九甲辰国々諸難立起事  夫我朝天地かいへき神武天皇以来百〇代御時将軍