翻刻
水素(すいそ) 七五、五五 七七、五〇
酸素(さんそ) 二三、ニ二 二一、〇〇
水蒸気(すいぢやうき) 一、〇三 一、四二
炭酸(たんさん)瓦斯(がす) 〇、一〇 〇、〇八
空気(くうき)の色(いろ)、
空気(くうき)の色(いろ)は淡青(たんせい)なり、青天碧空(せいいぇんへきくう)なる語(ご)あれども、
彼(かの)蒼(そう)たる者(もの)は、天空(てんくう)の色(いろ)にあらずして、空気(くうき)の色(いろ)
なり、遠山(ゑんざん)を望(のぞ)むに、青蒼(せいそう)の色(いろ)を見(み)るものは、空気(くうき)
我(われ)と山(やま)との間(あいだ)に、重畳(ちょう〴〵)すればなり、
空気(くうき)の高低(こうてい)、
空気は地(ち)より起(おこ)つて、五十里の高(たか)さに到(いた)る、また
其|重量(ちょうりやう)は高下(こうか)に依(よつ)て等(ひと)しならず、海面(かいめん)より登(のほ)つ
て愈(いよ〳〵)高(たか)ければ、其|重量(ちようりやう)愈(いよ〳〵)少(すくな)し、空気(くうき)はまた弾力(たんりょく)を
備(そな)へて、且(かつ)圧搾(あつさく)すべき性(せい)あるが故に、空気(くうき)の下部
は其|上部(しやうぶ)の圧下(あつか)の力(ちから)を受(うけ)て、稠密(てうみつ)にして且重し
其|上部(しやうぶ)は他(た)の圧下(あつか)するものなく、其|弾力(たんりょく)を逞(たくまし)く
して其容量を加(くは)ふ、ま地(ち)の引力(いんりょく)に由(よつ)て緊縛(きんばく)せ
られず、○空気(くうき)一尺四方にして、下(しも)は地(ち)より上(うへ)は