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コレクション: STAGE1

訓蒙 天然地理學 中 - 翻刻

訓蒙 天然地理學 中 - ページ 30

ページ: 30

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るなり、海面(かいめん)に在つては、寒暑針(かんしよしん)二百十二|度(ど)の温(おん) 度(ど)を以(もつ)て沸騰(ふつとう)す、海面(かいめん)より若干(そくばく)の高(たか)さに在ては、 其|度(ど)低(ひく)くして沸騰(ふつとう)す、シントベルナルドのホス パイスは、アルプ山(さん)最高(さいこう)の処(ところ)にして、海面(かいめん)より大(だい) 約(やく)八十尺の上(かみ)にあり、こゝに於て水(みづ)を煮(に)るに、二 百〇三度の温度(おんど)を以(もつ)て沸騰(ふつとう)すといふ、    空気(くうき)の温度(おんど)、 空気(くうき)愈(いよ〳〵)高(たか)ければ、其|温度(おんど)愈(いよ〳〵)減(げん)ず、故(ゆゑ)に物(もの)空中(くうちう)に高(たか) く抽(ぬきん)づれば、其|物体(ぶつたい)の温度(おんど)多少(たしやう)を減(げん)ず、こゝを以 て高山(こうさん)の頂(いたゞき)必(かなら)す、永年(えいねん)氷雪(ひやうせつ)の消(せう)せざるあり、○ま た高山(こうざん)の頂(いたゞき)に於ては、空気(くうき)甚(はなは)だ希薄(きはく)なり、故(ゆゑ)に声(せい) 音(いん)聞(きこへ)難(がた)く、呼吸(こきう)逼迫(ひつばく)し、身体(しんたい)煩悩(ぼんのう)を覚(おぼ)ふ、ホムボル トヽといふ人、チムボラゾ山(さん)に登(のぼ)りし時、殆(ほとん)ど其 頂(いたゞき)に至(いた)らんとせしに、其|眼瞼(まぶた)鼻孔(はなのあな)唇(くちびろ)より血液(けつへき)滴(てき) 出(しゆつ)したりと云ふ、寒暑針(かんしよしん)の度(ど)は三百尺|登(のぼ)る毎(ごと)に、 必(かなら)ず一度(いちど)を減(げん)ずるを例(れい)とす、    空気(くうき)の功用(こうよう) 空気(くうき)は世(よ)に大功用(だいこうよう)を為(な)すものにて其|酸素(さんそ)を以(もつ)