翻刻
見込。墨を引㊂|左方(ひだりのかた)へ|正(まね)に|開除(かいしよ)《割書:左正開|三町》を|求(もとめ)開印を立させて
是を|見通(みとをし)。本座に残印を|立(たて)㊃開地に|移(うつ)り。其残印を|再見(ふたみ)して
盤を方正に極㊄目的の|右頬(みきのかは)を見込たる墨の|中程(なかほと)を|会(つじ)にし
斜に目的の|左頬(ひたりのかは)を見返。墨を引。㊅今左頬を見返たる墨の
盤北の|耑(はし)を|要(かなめ)にして。小斜に目的の右頬を見返。墨を引。|然(しか)る
時は。見込の墨と。見返の墨と。|盤中(ばんちう)に|墨(すみ)の|会現(つじあらは)る。其|会(つじ)と会
の|空間(くうかん)を|圓周(えんしう)の|径度(さしはたし)とし。|渾発(こんはつ)をもて。其|会(つじ)より会まて|溢(いつ)
|杯(はい)に|圓形(えんぎやう)を|図(づ)す。|然(しかう)して盤面大成す
今現る所の。盤北の口は|開除(ひらき)《割書:左正開|三町》の|縮(しう)なり。左右の|会(つじ)より
|会(つじ)まては|圓周(えんしう)の|径(さしはたし)なり。其|盤北(ばんぼく)の|口(くち)を。|開除(かいしよ)の|間数(けんすう)三町に
|量合(はかりあはせ)。《割書:渾発をもて。此盤北の口を|三夾に夾み。一町の矩とす》其|矩(かね)をもて。|径(さしはたし)を量に四夾あり。
《割書:一夾一町|つゝなり》即其|径(さしはたし)四町と知る。又其矩をもて|図(づ)したる|圓周(えんしう)を
|量(はか)るに十二夾六分四釐あり。《割書:十二夾は即十二町なり。六分|四釐は卅八間二尺四寸なり》即其|周(めぐり)
十二町卅八間二尺四寸と知るべし
《箱:|両知一開方(りやうちいつかいはう)》
此術は|池沼叢澤等(ちせうさうたくなど)の。ささはり多き|場所(ばしよ)を本座となて。
|彼面(むかうめん)の|広狭数箇取(くはうけうすかしよ)を|一開(いつかい)して|一同(いちどう)に|量知(はかりしる)に用ゆ。今其
二箇所を量る。作法をもて|爰(こゝ)に記す
術云《割書:下に図する|所をもて云》|作法(さはふ)のごとく|始計畢(しけいをはり)てのち㊀本座に盤を
|横(よこ)に|方正(はうせい)に|居(すへ)。《割書:すべて此術のごとく。見込見返数多なる時は。いつ|とても盤を横になして居べし。其作法前にくわし》盤東
より正に目的の右を見込㊁其盤艮を|要(かなめ)にして斜に目的の
中を見込。墨を引㊂同所より又斜に目的の左を見込。墨を引
㊃右前へ斜に|開除(ひらき)《割書:右斜開|廿五間》を求。開印を立させてこれを|見通(みとをし)。
本座に残印を|立(たて)㊃開地に|至(いた)り。|彼印(かのしるし)を|再見(ふたみ)して盤を方正