翻刻
|里(り)に至るものあり、
|雪崩(ゆきなだれ)
|高山(こうざん)の|雪(ゆき)、|或(あるい)は|氷原(ひやうげん)より、其|山下(さんか)の|渓谷(けいこく)に|溜下(りうか)す
る|所(ところ)の、|氷雪(ひやうせつ)の|塊(かたまり)、之を|雪崩(ゆきなだれ)と云ふ、|雪崩(ゆきなだれ)は|時(とき)あつ
て、|人畜(じんちく)の|生命(せいめい)を|損(そん)じ、|家屋(かおく)を|毀傷(きしやう)する|等(とう)の、|害(がい)を
|為(な)す事あり、
|霰(あられ)
|空気(くうき)の|上層(しやうそう)に於て、|水蒸気(すいしやうき)|雨滴(うてき)を|結(むす)び、その|落(おつ)る
に|当(あた)つて、|温度氷点(おんとひやうてん)に|下(くだ)れる|空気(くうき)の|層(そう)を|過(すぐ)れば、
|忽(たちま)ち|凝固(ぎやうこ)して|雹(あられ)となる、もし|稍(やゝ)|凝固(ぎやうこ)して|未(いま)だ|氷(ひやう)
|結(けつ)するに|至(いた)らざれば、|霙(みぞれ)となつて|降(くだ)るなり、|夏候(かこう)
に在ても、|空気(くうき)|動(やゝ)もすれば|俄(にはか)に|寒冷(かんれい)なる事あり、
|故(ゆゑ)に|此候(このこう)|雹(あられ)を|降(くだ)す事|往々(わう〳〵)之あり、
第十五章
|気候(きこう)、
|各(かく)|異地方(ゐちはう)の|寒暖(かんだん)と、|乾湿(かんしつ)の|度(ど)を|併(あわ)せ|述(のべ)んが|為(ため)に、
|気候(きこう)なる|名(な)を|用(もち)ひたり、|日(ひ)は|地球上(ちきうしやう)|各地(かくち)に|温暖(おんだん)
を|与(あた)え、|且(かつ)|乾燥(かんさう)ならしむるが|故(ゆゑ)に、|日(ひ)|地平上(ちへいしやう)にあ