翻刻
|山岳(さんがく)の|高度(こうど)
|普天下(ふてんか)の|至高山(しこうざん)はヒマラヤ|山(さん)【地名】なり、其|高度(こうど)は一
万六千尺より二万尺までの|中数(ちうすう)を|取(とつ)て|定(さだ)むと
いへども、|諸峰中(しよほうちう)には二万尺より|高(たか)きものあり
と云ふ、〇|各洲(かくしう)の|最高山(さいこうざん)|左(さ)の|如(ごと)し
コンチンギンガ【地名】、 アシア【地名】 二万八千百七十八尺
モント、ブランク【地名】、 エウロツパ【地名】 一万五千八百十尺
キリマンドジヤロ【地名】、《割書:アフリ|カ【地名】、》 二万尺
シント、エリアス【地名】、 《割書:北アメ|リカ【地名】、》 一万七千九百尺
アコンカグア【地名】、《割書:南アメ|リカ【地名】、》 二万三千九百十尺
オヒル【地名】、《割書:オセ―|ニヤ【地名】、》 一万三千八百四十二尺
〇|山岳(さんがく)は、|地球外面(ちきうくわいめん)の|上(うへ)に|甚(はなは)だ|髙(たか)く|聳(そび)へたるが
如く見ゆと|雖(いへ)ども、|全地球(せんちきう)の|浩大(こうだい)なるに|比較(ひかく)す
れば、其|高度(たかさ)|甚(はなは)だ|僅(わづか)なり、|天下(てんか)の|最高峰(さいこうほう)といふも
|僅(はづか)に|五里余(こりよ)にして、|地球半径(ちきうはんけい)の八百|分(ぶん)の一のみ、
|山脈(さんみやく)の|方向(ほうこう)
|凡(およ)そ|山岳(さんがく)は、|連絡(れんらく)して、|陸地(りくち)の|廣処(くわうしよ)を|亘(はた)る者多し、
|故(かるがゆゑ)に|山脈(さんみやく)の|長(なが)き事|常(つね)に其|廣(ひろ)さに比すれば|甚(はなは)だ