翻刻
是等を打をり船も走(はし)り込(こミ)候得とも道とんぼりほど
甚しきハなし誠(まこと)ニ古今(ここん)の珍事(ちんぢ)ニ候故書のこすもの也
他国使聞書分(たこくづかひきゝかきのぶん)
一京都格別の義なく破損(はそん)無之候よし
一紀州若山地震甚しく日方黒江藤代広湯浅
田辺日高津浪人家多流しくづるゝ
一同日長島おわせ新宮本宮殊に甚わたしく
津波になかれ候よし
一志摩鳥羽浦別して甚敷人家ともながれ損ず
一勢州浦〻甚しく山田松坂津桑名四日市其
其在〻別して甚だしく大崩れのよし
後使聞
一原吉原沼津三嶋辺地震津波殊ニ甚し
一伊豆下田別して甚しき事人家とも流るゝ
一箱根の宿少〻損ず
一江戸表|格別(かくべつ)の義なく破損(はそん)無之候よし