翻刻
寄べからず崩るゝなり
一寺方高|塀(へい)大|壁(かべ)など有所別而
用心すべしくづれ安し
□き家のお母屋建ならハ反てやね
おもくして柱(はしら)ゆるみあやうし
一|借家(しやくや)建(たて)の棟(むなぎ)つゞきハ見かけより反(かへつ)て
じやうぶなるなり
一|露路(ろうし)裏長家|抔(なと)片|側(かわ)へいなどの別而用|慎(じん)すべし
扨津波の用心は難斗ひ候得とも先大坂川〻
水|捌(さばけ)ケよくいかやうの大水にても大道へようゐに
止る事なく所ニよれハさのミ驚く事有まし
少し高見の方へ逃行(にげゆけ)ば無別条(べつしよなき)ものと存られる
なり但し川筋ハあやうし内町ハ気遣(きづか)ひも有まじ
扨此たび津浪のやうすは西南の方甚しき候
やうと存候いかんとなれバ安治川ゟ木津川甚しく
大川すじにてハ安治川橋亀井ばし堀江川水分ばし