翻刻
一子のなき女此湯に入は懐胎す此外諸事
のわつらひは金輪湧出の霊湯仏神加祐
の宝泉なるにより男女ともにこの湯に
入れは腎を補ひ精気をまし脾胃をつ
よくし食事をすゝめやせたる人しゝつき
肥満したる人は肌膚をかため万病に相
応し中和中分の気を調理するもの也
この外異病恠病のたくひもよく其宿に
たつねて湯浴あるへしなまかさは相応 【「生瘡」か】
せす癩病の類も望いむへしくわしき
事はゑんき幷湯文にあり
一此湯もありまの湯に似たりと相見へ申候
湯の味ひと云病気に相応するも前の
書に相違御座なく候しかし湯に入やうあしく
候へは腎虚気虚疝気すんはくつかへ
風気なとにあてられ申かた数多御座候
間御心かけ御入可被成候
湯へ入やう有増の事
一そのまゝたきにあたる事あらしさせなれハ
せんたくもの湯にひたしおかすしてあらい