翻刻
諸大人之説輯 《箱:栢枚大橘》
《割書:雷公|地震》由来記 全
東都 文の屋蔵
安政元甲寅冬刻
《割書:雷公|地震》由来記序
夫 雷(いかづち)は上て鳴(なる)ものゆへかみなりといふ地震(ぢしん)は
地(ぢ)ふるうゆへに地(ぢ)しんと云サルヲ世俗(せそく)に右二物
を形(かたち)有(ある)物と心得(こゝろえ)る者(もの)多し去故に此度二物の
説を集録(しやうろく)して平仮名(ひらかな)に成たれば世の童蒙(とうもう)
此書の養を開せば胸(むね)の氷(こほり)忽(たちまち)春風に解(とけ)
白日 晴天(せいてん)を見るごとくならんと云