翻刻
大地震末代噺種
【上段】
〇福嶋上の天神表門崩る
〇汐津(しほつ)橋南詰凡長さ十
五間の土蔵惣壁落柱
ばかり残る
〇堂嶋 桜(さくら)ばし南詰西へ
入所人家五六軒崩る
〇天満梅がえ寺町の行
あたり正覚寺 境内(けいだい)金毘(こんぴ)
羅の社絵馬堂くづる
【下段】
〇福島中の天神本社残り
境内の建物(たちもの)のこらず倒(たふれ)る
〇同下の天神絵馬堂崩
その外少々の損じあり
〇同光智院の玄関(げんくはん)大崩
〇同人家大体一町ニ付
七八軒づゝ崩れ有之
〇同五百羅漢堂大損し
〇大二村人家凡三十けん
ばかり崩る
〇汐津ばし北詰東へ入
所の風呂屋大崩れ
〇右向ひの人家八軒計り
大くづれニ相成
〇梅田橋東へ入所の高塀砕(たかへいくだけ)ル