翻刻
右注進の書を集め記し其分野を見て万民の所念を思
ひて常ニ慎ミあるへき事なり江戸も七月七日八日晝夜
震動して晝も闇夜のことし砂夥敷降所に薄々積た
ること深く積たるもあり又砂に白きも黒も長きも短もあ
り毛砂に交り降りし《ルビ:あの|?》方の変事哉と人に愕貽きこ
世上騒々しきに信州浅間山焼なるを聞て聊か静たり
誠に天下の大災なり夫より引つゝきて小國西國なと大風
雨津浪大火等の注進ありき実に天変也又天明四年
同五年江戸大火諸國又火災多かりし又早魃奥羽筋大飢
饉西國洪水津波大風雨海上あれつゝきて天災多かりき実