今日の #べらぼう 最終回は、本は沢山出てくるので登録するだけで大変でした……
まず、
白河侯(越中守)のところに本が4冊届けられてる(開始14分後くらい)けど、タイトルが不明瞭で読み取れないが、ひとつは『新鋳小判』だったので、ほかの本も寛政八年の新刊だったんじゃないかと思います。
【寛政七年の黄表紙】
十返舎一九・万物小遣帳
https://app.honkoku.org/transcription/9742ae06f5a0ea1b2dfd05ee8d1b5f78/1
同上・化物年中行状記
https://app.honkoku.org/transcription/858faa649b5e9b2f52ec0e805310cc2d/1
【寛政八年の黄表紙】
十返舎一九・新鋳小判
https://app.honkoku.org/transcription/035d5dcf20242d101b1693fc1a0680f1/1
同上・奇妙頂礼胎錫杖
https://app.honkoku.org/transcription/49a00abced929ce3a630a9517118d8fa/1
山東京伝・人心鏡写絵
https://app.honkoku.org/transcription/80c305db7df17d131d4c188e9def3d59/1
曲亭馬琴・四遍摺心学草紙
https://app.honkoku.org/transcription/a16fd7db88d1fd4a22ef79be8faeb001/1
【寛政八年の読本】
曲亭馬琴・高尾船字文
初編上 https://app.honkoku.org/transcription/c3e512d67258a07490d4dfba73676be6/1
初編下 https://app.honkoku.org/transcription/fc300876e5846e8f2abe327adb950c89/1
後編上 https://app.honkoku.org/transcription/f11e9fec894f3a3cca3b39a631eeaf39/1
後編中 https://app.honkoku.org/transcription/ed3a643268ce563022627ae47d839363/1
後編下 https://app.honkoku.org/transcription/e0d453834232fb5e23284ef8abe61e35/1
【寛政八年・国学】
本居宣長・出雲国造神寿後釈
https://app.honkoku.org/transcription/36b7fb51c97c38bf86087f07aa947d1d/1
『玉くしげ』を読んで興味を持ち、蔦重自ら伊勢に足をはこび本居宣長に直接交渉して蔦屋で売り出す約束をとりつける。奥付けに蔦屋と書かれていないので、江戸での販売元になったということなのだろうか?
【その他】
本居宣長・玉くしげ
https://app.honkoku.org/transcription/b058dc5b6757347ead29fb6e32362eb8/2
『出雲国造神寿後釈』を取り扱うきっかけになったのがこの本。儒学を屁だと言い放つ。
新吉原町定書
https://app.honkoku.org/transcription/e8c6444bc36b5cd8db7e5c0b1e92c13d/1
吉原の岡場所化を止めるため、吉原で守るべき決まりを定めて奉行所でお墨付きを貰う。
【既出】山東京伝・江戸生艶気樺焼
https://app.honkoku.org/transcription/e9151627cfe1f75db2d36c7023453779/1
表紙だけ一瞬映ってましたね。あと「蒲焼きみたいなのを作るんだ」って誰か意気込んでた。
【既出】蔦唐丸・見立蓬莱
https://app.honkoku.org/transcription/dc1c8c08ab776da974de6aa2bc457da0/1
べらぼうの中では蔦重が瀬川花魁と筋を考えて、喜三二に推敲してもらって作ったみたいになってた。最終回でも同じように喜三二と本を作るシーンでタイトルだけ出てくる。
【寛政九年の黄表紙】
【既出】蔦唐丸・身体開帳略縁起
https://app.honkoku.org/transcription/34b6fbf9f0b830a7c79ad1fe0bd03a61/1
ドラマの中では脚気に倒れ余命を悟った蔦重が喜三二と相談しながら作っていた。最後のコマに蔦重本人の姿が描かれている。蔦重は寛政九年五月に死去している。
曲亭馬琴・北国順礼唄方便
https://app.honkoku.org/transcription/ddc25af80c9c408a2e3d6ca3a7bff213/1
おていさんと蔦屋の手代が何冊もの本の原稿を見ているシーンにこの本のタイトルが写っている。ほかは読み取れなかった。北国は新吉原(旧吉原は日本橋にあった)のこと。順礼は八十八ヶ所めぐりみたいに番号のついた霊場をめぐること。遊女を霊場に見立てた話なんだろうか。それは気になりますな。
曲亭馬琴・楠正成軍慮智輪
https://app.honkoku.org/transcription/0c0fa573c16ccad783f7e3851d873ef1/1
同・武者合天狗俳諧
https://app.honkoku.org/transcription/73f455c8dfd6c4e9ffd559cd202d6ee8/1
店内の貼り紙。
山東京伝・和荘兵衛後日話
https://app.honkoku.org/transcription/d1668621dcf5c1fa7528b5c0ccb97c06/1
店内の貼り紙。
【寛政九年・その他】
石川雅望・絵本二十四孝
https://app.honkoku.org/transcription/64132f7a0f4de603a7186f680a8a6e74/1
店内の貼り紙。蔦屋が絡んでるんでしょうけどこの資料には蔦屋の文字も屋号紋も入っていない。
浅草市人 編・柳の糸(歳旦狂歌集)
https://app.honkoku.org/transcription/f46ffd6e621661eb5cf9a3101c06b445/1
これも店内の貼り紙。このシーンの前に大田南畝に日本中から狂歌を集めて歳旦狂歌集を作って欲しいと頼んでるシーンがあるので、それと関係があるのかも。ただ、編著者としては浅草市人の名前しかない。この人物は大田南畝の門人とのこと。
【完全に不明】
本居宣長に会いに行く道中で、土地の人たちが読んでた黄表紙。出てくる人物が「蒟蒻島」と名乗るっていうのがなんの本だかわからない!
余命を悟った蔦重が戯作者のみなさんに本を頼む
・馬琴には読みごたえのある長い本(里見八犬伝の事を言ってるかもね)
・一九には江戸にしばられない黄表紙を(膝栗毛?黄表紙じゃないけどね)
・京伝には諸国の人の気性がどうのこうの(これは思いつかない)
・大田南畝には日本中の狂歌を集めた本(寛政九年の『柳の糸』のことか)
※これらのいくつかは前述の寛政九年の新板と関係してるかもしれない。