実語教稚講釈 - みんなで翻刻 V3 https://app.honkoku.org/transcription/7e7446956f9e801dbb510a04cf5cb221/10 話は「孝行が大事だ」ということをくどく説明しているだけです。 このコマに出てくる話の元ネタを探しています。 コマ10の謎はA〜Eまで5件あります。 【A:不明、母親より先に死ぬ不孝の例】 >たいばがもと >どりはむなしく >はゝのこぶしにのこりてちに >うづみ  「たいば」とあるが、「だいば」かもしれないし、「さいば」かもしれない。大穴で「ざいば」もありうる。  提婆達多の可能性が高いと思うのですが、母の手元に髻(髪の毛の束)が残った事、それを土に埋めたという話の元ネタを探しています。 【解決済み:郭巨が金の釜を掘り出す。孝行の例】 >くわつきよがかまはくわの >はにかりてちよりいづる  これは解決済みですが、こういう話があるはずだ、という例としてあげておきます。  二十四孝のひとつ。食うや食わずで妻子と老いた母を養っていた郭巨(かっきょ、かくきょ)は、母や孫に自分のとぼしい食事を与えているのを見て「子はまた授かるが、母は失ったら二度と戻らない」と妻を説き伏せて泣く泣く子供を生き埋めにしようと穴を掘り始めるが、その穴から黄金の釜が出てきたため、その後は幸せになり、母にも一層孝行したという話。 【B:不明、孝行の例】 >しゆん王 >ひにせまればてんあめをくだし  孝行で知られ、王であると言えば、帝舜なのはほぼ間違いないと思う。  帝舜の逸話として父母に火責めにされる話は存在する。傘を鳥の翼のように使い難をのがれたというのが Wikipediaにはあった。雨が降ってきて助かる話の元ネタが見つかりません。 【C不孝の例】 >柿?之?女しうとめをのゝしればいか >つちかれをうつ 人名らしき部分は、林之女または柿之女のように見える。姑を罵り雷に打たれる話とあるが、具体的に誰の話でしょうか。 姑を罵って雷に撃たれるというような話は中国ではポピュラーな不孝譚だとDeepSeekが言ってましたが、これだっていう例は見つからなかったです。「林之女」みたいに読めるところが手がかりだと思うんですけど。そもそも字がぐちゃっとしてて本当に読み方があってるのかもわからない。 ーーーー 【D:月日の鼠】 >つきひのねすみ >ちうとなけば万代のかめかうにとゞまる これは伝説ではなく「鼠が忠と鳴けば亀は孝と鳴く」というような地口の一種なのかもしれないですが、何か元ネタ的なものに心当たりがあれば教えてください。 ーーー 【E:武将の名前】 >かくごひか?げおれをぶつちめやうとは >なんぼ山ふしじやとてこちらが >つむりをときんとみしうせおつた >みな〳〵よしてるを >うちとらんと >ひしめく  これは挿し絵の武将に関する文章で「よしてる」を討ち取ろうとしてる事は確か。 ・よしてる→村上義光 ・ひかげ(ひろげ、とも読める、読み間違いの可能性も) 誰? そもそも人名? ・上記2名のどちらかが山伏であるか、山伏の扮装をしているらしい。→義光(よしてる)が山伏姿で戦ったのはけっこう有名らしい。  護良親王(もりながしんのう)を守って戦った元弘の乱の一場面。頭に兜巾(ときん)をつけて手に錦の旗を持っているのが義光(よしてる)。この旗は護良親王の旗印だったが、敵の芋瀬庄司に奪われて、あとから駆けつけた義光が奪い返す有名な場面だそうな。  今わからないのは「かくごひかげ」と読める部分の「ひかげ」の意味がわからない。「かくごひろげ」とも読めるが、それじゃもっと意味がわからない。 ーーーーーーーー 【コマ14】 https://app.honkoku.org/transcription/7e7446956f9e801dbb510a04cf5cb221/14 >かはべぼうの >けふりにくるしむあおき >くまどりのかたきやく >あくをたくめは >あかきすじぐまの >あらごとし >うしろにきいて >ゐて大ぎりに >ぶつちめる これは何の話ですかねえ。 「かわべぼう」誰? なんで煙が出てるの? 「青き隈取りの敵役」誰? 「赤きすじ隈の荒事師」誰? 歌舞伎なのはわかるんですけど。 ーーーーーー 【コマ7】 https://app.honkoku.org/transcription/7e7446956f9e801dbb510a04cf5cb221/7 ↓この部分が地口(駄洒落)になってるようなんですが何を言ってるのかわかったようなわかんないような感じです。こう読むと笑える洒落になるよ、などのアイデアがあればお願いします。分かったところは【】に書いておきました。 >劉備玄徳(りうひけんとく)のわるいゆめをみたから寿亭侯な >ことてあろうとはとう□関羽つけてきかう >わるかつたかよもやいきてこゝへは孔明とおもふたに【よもや生きてここへは来めえ(孔明)とおもうたに】 >とんた張飛かくるふて呉のやうなめにあふとは【とんだ調子(張飛)が狂ふて此(呉の)やうな目に合うとは】 >大きな孫権?ちかひ >        曹操(そう〳〵)にけるかいゝ【早々(曹操)逃げるがいい】 >〽どふめへつた >孔明(こうめい)だとなりの >呉(ご)のくに >ちやァめへ >    つた >〽こちらが大せうは >にけるとしからしやるか >こわいかほすりや >仲達(ちうたつ)と思ふてか ーーーー 以上、もし心当たりの点があればよろしくお願いします。 ダメもとで旧TwitterとBlueskyにもこの記事のURLを投稿する予定。