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護痘要法 - 翻刻

護痘要法 - ページ 7

ページ: 7

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  両便(だいせうべん)よく通(つう)じ。元気(げんき)よく。飲食(のみくひ)進(すゝ)むを。よしとす。   三四日にて。足心(あしのうら)に出(いづ)るを。出斉(でそろひ)といふ。 起脹(きちやう)【左ルビ「まづうみ」】四五六日。痘(でもの)勃々(ぶつ〳〵)として肥大(ふとり)。桃花色(もゝいろ)にひかり。顔(かほ)   も漸(しだい)に浮腫(はれ)。眼胞(まぶた)も種(はれ)て。目(め)ひらきかね。手(て)にて瘡(でもの)   を撫(なで)みれば。皮(かは)厚(あつ)く水漿(みづ)もれず。珠(たま)を循(なづ)るが如(ごと)く。   彩(つや)の潤(うるほひ)ありて。安睡(よくねむり)。よく食(しよく)し。音(こゑ)清(きよく)。大便(だいべん)かたく。   小便(せうべん)通(つう)ずるを。よしとす。 灌膿(くわんのう)【左ルビ「ほんうみ」】七八九日。微(すこし)熱(ねつ)有(あり)て。漸(すこし)渇(かわき)。痘(でもの)悉(こと〴〵く)膿(うみを)足(もち)て。種(うみ)の臭(にほひ)あ   り。面部(かほ)十分(じふぶん)に種(はれ)。目(め)封(とぢ)鼻(はな)塞(ふさがる)を。よしとす。此時(このとき)には。   大便(だいべん)秘(ひ)するをよしとす。少(すこし)にても通(つう)ずるはわろし。   九日に至り(いた)りては。口(くち)のまはりより。両腮(りやうあご)へかけて。靨(かせ)   にかゝるを。吉(よし)とす。 収靨(しうえん)【左ルビ「かせ」】十十一十二日。面部(かほ)の膿漿(うみ)。次第(しだい)に乾(かわ)き。安睡(よくねむり)。大便(だいべん)   常(つね)の如(ごと)く。小便(せうべん)数(たび〳〵)通(つう)じ。顔(かほ)の脹(はれ)次第(しだい)にひき。目(め)を   開(ひら)くを。よしとす。 落痂(らくか)【左ルビ「ふたおち」】十三十四十五日。瘡痂(かさふた)漸々(だん〳〵)におち。痕(あと)淡紅色(うすあか)にて。   熟睡(よくねむり)。飲食(のみくひ)進(すゝ)むを。よしとす。 凡(およそ)右(みぎ)に記(しる)す所(ところ)は。症(しよう)の順(じゆん)なるものなれば。これに反(はん)する ものは。険逆(むづかしき)症(しよう)としるべし。 ○既(すで)に痘(はうさう)たる事(こと)知(しれ)たらんには。垢(あか)つかぬ衣服(きもの)をきせ替(かふ) べし。貴人(きにん)といふとも。襯衣(はだぎ)は紅紬(べにつむぎ)紅木綿(べにもめん)の類(るゐ)を用(もちふ)べし。 絹類(きぬるゐ)にては。種汁(うみしる)粘着(ねばりつい)て。身動(みうごき)する毎(ごと)に。出瘡(でもの)の痂(かは)と もにはなれて。膿(うみ)血(ち)を流(なが)し痛(いた)むものなり。又(また)痘疹(はうさう)十 二日の間(あひだ)。襯衣(はだぎ)を取(とり)■(かふ)ることを忌(い)む。若(もし)大小便(だいせうべん)にて湿(ぬれ)け