翻刻
七難即滅(しちなんそくめつ)
七福即生(しちふくそくしやう)
仁義五常(じんぎごじやう)の
道(みち)をまもり
陰徳(いんとく)を施(ほどこ)す人(ひと)
家冨(いえとみ)さかへ
子孫繁昌(しそんはんしやう)して
長久(ちやうきう)し愛度(めてた)し
〳〵
○天災(てんさい)をのがれ幸福(さいはひ)を得(う)る法(ほふ)
抑天(そも〳〵てん)の孽(わざはひ)にあふこと。是天命(これてんめい)にして逃(のが)るべからすと
いへども。天命(てんめい)も又己(またをのれ)より出(いで)て定(さだま)りて定(さだ)まる事なし
明(みん)の遠(えん)【袁】了凡(れうはん)は天命貧(てんめいひん)にして子(こ)なく五十三才にて
命終(いのちをは)るべしと異人(いじん)の占(うらな)ひを聞(きゝ)て後(の)ち。棲霞寺(せいかじ)の
雲谷禅師(うんこくせんじ)を訪(とふら)ひて。法門(ほふもん)を尋(たづ)ねしに禅師立命(ぜんじりふめい)
の学(がく)を説(と)きて、万物皆我(ばんもつみなわれ)にそなはれり。天命(てんめい)も又
己(をのれ)より出(いて)て。定(さた)まることなき旨(むね)を示(しめ)して。功過格(こうくはかく)
一冊(いつさつ)をさづく。遠了凡(えんれうはん)その教(をしへ)をくわしく聞(きゝ)て。志(こゝろさ)しを