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コレクション: STAGE3

[世なをりそうし] - 翻刻

[世なをりそうし] - ページ 6

ページ: 6

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其後(そのあと)へ。沈(しづ)み入(いる)を以(もつ)て順(じゆん)とす。然(しか)るにたとへば春(はる)は陽気(やうき) 先(さき)へ抜出(ぬけいで)て。陰気其後(いんきそのあと)へおさまるべきに。下(くだ)る陰気先(いんきさき) へ進(すゝ)んで。地中(ちちう)へ臨(のぞ)むゆへに。上(のほ)るべき陽気(やうき)これが為に 押(おさ)へられ。出る事《ルビ:能|あた》はず。故(ゆへ)に春久(はるひさ)しく冷(ひやゝか)にして。不(ふ) 正(しやう)の邪気(じやき)となれば。人(ひと)を始(はじ)め草木(さうもく)にあたりて。人(ひと)は病(びやう) 気(き)を発(はつ)し。草木(くさき)はいたみ枯(かる)る事あり。凡陽気(およそやうき)は五月|夏(げ) 至(し)までに浮(うか)みおはる物(もの)なるに。此陰気先(このいんきさき)へ臨(のぞ)みて 押(おさ)ゆるゆへに。四月の末(すへ)に至(いた)るまで。陽気(やうき)地中に あつて浮(うか)み出ることあたはされば。陽気地中(やうきちちう)に 溜りかね。終に押(おさ)へし陰気を。突(つき)やぶりて発(はつ)する なり此時土へこたへ。大地おびたゝしく震動(しんどう)す たとへば人の平生(つね〴〵)より憤(いきどふ)る事あるを。辛抱(しんばう)せしが 堪(こら)へかねていかりを発するがごときものなり。扨(さて)又 秋は陰(いん)気先へ出て。其《ルビ:後|あと》へ陽気おさまり入が順(じゆん) なるに下(くだ)り沈(しづ)む陽気《ルビ:先|さき》へすゝんで土に臨(のぞ)むが ゆへに。上(のぼ)るべき陰気これが為におさへられ。浮(うか)み 出る事あたはず。秋久(あきひさ)しくあたゝかにして邪(じゃ)気 となる。是また人をはじめ草(くさ)木にあたる也。陰気は