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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 345 (1) - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 345 (1) - ページ 132

ページ: 132

翻刻

は密【蜜は誤記】画にして真の如し。四編は草画にして筆力の妙あり。 夫絵に画図写の三象あり。画は画の総【惣】名にして。則画の草也。 図は是画の行也。写は画の真なるもの也。爾に前の三編は真 行を画。四編に至て草を筆す。其序の差ふに惑ふ。先生 これを弁て曰。古人有言。立こと不能ものは行こと不能。行こと 不能ものは走こと不能。と立は真也。行は行也。走は草也。我是を以 次第とす。と嗚呼先生の弟子を導や。惇篤なること真の 師たり。《割書:予》此言を感じて以て此書の序辞とはなしぬ。                 絳山漁翁識

現代語訳

は精密な絵画であって真実のようである。第四編は草画であって筆力の妙技がある。 そもそも絵には画・図・写の三つの様式がある。画は絵画の総称であって、すなわち絵画の草書体である。 図はこれ絵画の行書体である。写は絵画の楷書体にあたるものである。そこで前の三編は楷書・行書を 描き、第四編に至って草書を筆にした。その順序が違うことに戸惑う人もいるだろう。先生は これを説明して言った。「古人の言葉に『立つことができない者は歩くことができない。歩くことが できない者は走ることができない』とある。立つのは楷書である。歩くのは行書である。走るのは草書である。我はこれを 順序とする」と。ああ、先生が弟子を導く様は、誠実で篤実なこと、真の 師である。私はこの言葉に感動して、この書の序文とした。                 絳山漁翁 記す