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コレクション: STAGE9

西洋雜記 乾 - 翻刻

西洋雜記 乾 - ページ 12

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に「オルレアンズ」の府城より「ロイン」といへる大河にわたせる 橋の辺に一辺にハ「カアレル」第七世の王甲冑して勝を届 むるの像を安置し一辺には少女「ヨアンナ」甲冑して髪 を披くの像を安置して今に至てこれなりといふ      入尓馬泥亜国の山洞中の奇状の説 入尓馬泥亜国「オップルパルツ」州の府城「アムベルグ」を去る事三里《割書:本|朝》 《割書:の六|里》にして邑あり「プレデ二ウ井シド」といふ所の山中に大 にしてきはめて深き洞穴あり人その底を知る者なし 千五百三十五年《割書:本朝天文四年明の|嘉靖十四年乙未》に其里人相伝へて彼洞底を きはめばかならす奇処あるへし且金銀宝物を得んも また知るへからすとすなはち少壮二十五人数日の飲食を そなへ且松明およひ諸の山を開くの器を携へて洞口に いたり又その洞中に奇険の処ありて足を失ひ路に迷は んことを慮りて極めて永を絙を以て洞口の木にか たく結ひ二十五人絙を便りとなして魚貫して洞に 入る中にいたれハいよ〳〵廣し凡其絙を曳くこと九 百托《割書:一托ハ此方の|七尺余なり》にして人物の像多く散在せりこれより して内には堂屋の類数処にあり石を布て甃と なす方清潔なる飛泉に流水あり堂中には屍骨甚 たしたたゞ其人骨皆きはめて巨大にして凡人にあ らすその形また其廉笨にしておそるべしいかな る人なりしを知らす此処すべて昏暗にして天