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コレクション: STAGE9

西洋雜記 乾 - 翻刻

西洋雜記 乾 - ページ 14

ページ: 14

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あり帝に奏していはく陛下若おこなひ改めずんば天 譴によりて今より七日の後に刀剱に羅りて命を失は ん帝怒ていはく汝すてに我か命知るまた自ら おのれの命を知るや方士のいはく日あらすして犬 臣か屍を食ふを知る帝のいはく我もし汝を焼い て灰となさば豈犬の南汝か屍を食ふあらんやとて即刻に 命して木を積みて方士を其上に縛し火を以て これを焼しむ火烟方に熾ならんとする則たち まち狂風暴雨ありて火を悉く滅す方士の屍はな を全く焦れす此夜犬数多ありきたりあつまりて其 屍を裂き食ふ後七日にして其臣「ステハノス」「ハルテニ ウス」「コロヂア二ュス」等帝の寝室に入て剣をを以て刺す帝 を弑す帝在位十五年即中興第五十六年《割書:日本景行天|皇の二十六年》 《割書:漢の和帝永元|八年丙午》の事なり郡臣国人其貴族「子ルハコッセュス」を推 立して帝位に即かしたり此方士のいふところは 甚晋の郭璞の王敦に登たる語と相類せりといふへし」 按するに西洋昔より天文の学に種ありつを「アストロ ノミア」といふこれハ真の天文の学にして天下国 家の要用とする者なり一を「アストロジア」と云其内又 分て二とす其一を「ナチュウルレイキ」と云これハ星気 を考て年の豊凶を知り人事に益ある事を工夫 するの学なり其二を「ベイゲロオヒゲ」と云これハ左道の