翻刻
義にして星気を観て人の吉凶を知るの学なり古ハ
此学行はれて此に云方士の言并前編に云「キリイキ
ス」の方士其主「アナスタシウス」が雷にうたるゝを知の類なり
然れとも今ハ其もと忘誕なるを明にして用ゆ事
少なしと云
女帝「ソユ」の説
中興千四十一年《割書:日本長久二年|宋慶暦元年》に邏馬東都の帝「ミカエル。」
「フナゴ」殂す其姪「シカエル。カラハテス」なる者「パフラゴ二ア」の地
よりして入て位をつく四ヶ月を経て先帝の后「ソユ」
これを廃して寺観に居らしめて自立しおのれ
が愛す所の貴族「ロニスタン二ュス」モノマキュス」を帝として
おのれか夫となし共に朝政をおこのふしかるに「ソユ」年
すでに太だ老たるに因て「コンスタン二にュス」あへて心にたの
しまず則ち一美女「マリア」なる者を納れて妾とな
し別宮に居らしめこれを寵愛する事特
に甚し「ソユ」其妬にたへず憤恚して殂す年七
十時に千四十六年《割書:日本永楽元年|宋慶暦六年》の事なり七十の老嫗妬死
する事真に笑ふべき者なり
西洋の懐中異物の説
「アンプルシスパアレ」《割書:拂良察国の|医官なり》かあらわす所の医事集成
の書中に海中の異物の図説ありこれ皆当時其得る所
の者を図してこれが説をなす者にして皆其物