翻刻
【上の資料】
蓬莱に聞ばや伊勢の神たより
水下配る井戸のくみわけ
遠山も霞立けり江戸の春
四方のちまたのけに静なり
はる雨につれ〳〵草のおきて書
たしか時代は東山殿
風たゆ〳〵よりのもどらぬ縄すだれ
軒端を伝ふ拍子木の音
いかめしきすがたも交る直居番
おのづと消る庭のとふろふ
梅ちれは桃やさくらの花かさく
ついじだらくになりし長閑(のどか)さ
おゆるしが出るとひらきし山の木戸
ほころびそめし海棠の色
ほとゝきす八十八声なきつれて
きまゝに咲し卯の花の垣
右一近
【下の資料】
音曲 ほこりたゝき 三光才延玉作
〽