翻刻
《ルビ:聖|セイ》人も雷は天の《ルビ:怒|イカリ》也とて座を正
敷して《ルビ:慎|ツヽシミ》給ふ
又問《ルビ:不仁不義|フジンフギ》の悪人父を《ルビ:殺|コロ》し君を
殺す時《ルビ:忽|タチマチ》雷にうたれて死する事有り
しかれは雷も心ありとせんや
対曰是《ルビ:感応|カンヲウ》と云物なり《割書:感応(カンヲウ)ト云ハ| 陳子(チンシ)ニアタリ》
《割書:触(フル)ルヽガ如シ応(ヲウ)トハ触ルヽニ随(シタガツ)テ動(ウゴ)クヲ云|動クモ亦感動カスルモ亦応也此ノ二ノ者(モノ)常(ツネ)無窮(キワマリナシ)》感(カン)と
いふは其類に《ルビ:従|シタカツ》て感あり其類に
《ルビ:随|シタカツ》て《ルビ:応|ヲウ》あり《ルビ:同気|ドウキ》相《ルビ:求|モトムル》の道理なり
《ルビ:霹靂|ヘキレキ》は天地の《ルビ:怒|イカ》る気なり雷は正敷
事にても《ルビ:怒|イカ》れは悪気あり天の怒と
人の悪気と相《ルビ:感|カン》じて雷を引て打るゝ
事あり《ルビ:譬|タトヘ》は《ルビ:鐘|カネ》うては《ルビ:響|ヒヽキ》其侭応
ずるがことし悪をなすものは《ルビ:鐘|カネ》を打
がことし雷是を打は其《ルビ:響|ヒヽキ》の《ルビ:応|ヲウ》ずる
道理なり《ルビ:自然|シセン》に然る理なり