翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

間違狐之女郎買 / 市場通笑作 - 翻刻

間違狐之女郎買 / 市場通笑作 - ページ 13

ページ: 13

翻刻

玉しんいつはい やらかしたとおもひ てまへは又?【五?】はいほど くらい中の丁と おほしき所 きつねびにて まんどの□□【まんどごとく(万灯のごとく)/別資料で確認】 あかるければ こそでを きて いながら とうろう【注壱】の きになり さけの なる くちへ【成口=酒飲み。上戸】 むしやうに あつき もちを しよ しめ はつねが むかいに くれば いゝつこ なしと しやれぬしやあ ばからしいとこぞへ いきなんすか□【ら】あいそ【別資料で確認】 つかしをして あそびなんす わつちもたて ひき【立引・達引=気前よくおごる行為】とやら なんとやら 身あ うりを しても ほかへは やり もふしん せん かねかおいりなんす ならおかしもふしん しやうにくらしいね ばからしいねと そかの十郎 かちわら 源太 のみ こみに とり あつ かふ 【台詞】 いまに つるへ そは【注弐】を あけやす うつくしいもの      たぞ いつそもふ どふ しん しやふ 【注壱 登楼。妓楼(ぎろう)にあがって遊興すること】 【注弐 釣瓶蕎麦。新吉原大門口外または五十間道近辺で増田屋半次郎が売った名物グルメ】

現代語訳

玉新はいっぱい やらかしたと思い、 手前はまた五杯ほど 暗い中の丁と 思しき所、 狐火にて 万灯のごとく 明るければ、 小袖を 着て いながら 登楼の 気になり、 酒の 成る 口へ(大酒飲みに) 無性に 熱い 餅を 所持 締め、 初音が 向かいに 来れば 「いいっ子 なしと 洒落抜きじゃあ 馬鹿らしい所へ 行きなんすから、愛想 尽かしをして 遊びなんす。 私も立引とやら なんとやら、 身を 売りを しても 他へは やり 申さん せん。 金が要りなんす なら、お貸し申さん。 少々暮らしいね、 馬鹿らしいね」と そこの十郎、 勝原 源太の 呑み 込みに 取り 扱う。 【台詞】 「今に 釣瓶 蕎麦を 開けやす」 「美しいもの だぞ」 「いっそもう どう しん しよう」

英語訳

Tamashin thought he had really made a mess of things, and after about five more drinks, in what seemed to be a dark middle street, the place was bright as ten thousand lanterns with fox-fire. While wearing his kosode, he felt like visiting a pleasure house, and being a heavy drinker, he carried some piping hot rice cakes. When Hatsune came toward him: "There's no good child here, and without jokes, it's ridiculous to go to such a foolish place, so let's give up on courtesy and just have fun. I too will do tatehiki (lavish entertaining) or whatever, and even if I have to sell myself, I won't give to others or worry about it. If you need money, I won't lend it. Life is a bit difficult, isn't it ridiculous?" Thus Jūrō there, and Katsuhara Genta handle the situation with their understanding. 【Dialogue】 "Soon I'll open the tsurube soba (well-bucket soba noodles)." "What a beautiful thing!" "What should we do now?"