翻刻
「右帳」
を漸(やうやう)消す漕行内に唐船中に有之死人を改れ者
死骸四人有壱人は最前猛火に飛入たる唐人也三
人は最初上棚に出たる唐人大筒に中り海に飛入
事叶ざる唐人なるへし唐船の中(一字消す)内所々血流れた
るいをぬき散したる所多し唐船は地の嶋菰浦へ
ひき着唐船の火も大方消たるに付焼残たる唐
船地嶋定番萩原佐太夫江預置裁判有之
福岡ゟ役人此所へ参候迄は左太夫は申に不及番
船数艘付置油断無之可相間内弥次兵衛申聞
打つれにもこの磯辺に各揚り福岡の部進状
「左帳」
左之通相調
今朝唐船打払之儀先刻浅見瀬右衛門三原治平
沖ゟ直に口上中倉遣候定而可被聞間奉存候
一 此間大嶋地嶋芦屋沖へ方々漂流之唐船段々諚
儀?候處弥沖売仕悪船に紛無之候付芦屋ゟ昨
暮頃私共御筒役御船頭御陸目付杉村喜助下
書安永八平岩屋定番新野半六も一同に地嶋
へ渡海仕同所定番萩原佐太夫大嶋定番小島
五左衛門致面談此間の趣重畳承合候處弥悪