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コレクション: 江戸時代の中国語関連資料

日本忠臣庫 10回 - 翻刻

日本忠臣庫 10回 - ページ 32

ページ: 32

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【上欄】此段寫兩箇心情黒白如面見之 聲 ̄ス、由良哥哥、小野九太夫要_二 ̄ス你 ̄ニ相見_一 ̄ント、由良助道、久-違【左ルビ「ヒサシヤ」】 久-違【左ルビ「ヒサシヤ」】、不_レ ̄ルニ過_二 一年底間_一 ̄ヲ彫-害 ̄ス【左ルビ「トシヨラレタ」】、頭-髪 ̄モ也 ̄タ白 ̄ク、面-皮 ̄モ也 ̄タ皺、老 ̄モ也 老-得 ̄テ快-了【左ルビ「ハヤヒ」】、你将_レ ̄ニ慰_二-斗 ̄セント【左ルビ「ノハシ」】那皺【左ルビ「シウ」】-面_一 ̄ヲ來-過 ̄ル麼、九太夫道、大功 ̄ハ 不_レ ̄ト顧_二 ̄ミ細-瑾_一 ̄ヲ、我看_レ ̄ルニ你 ̄ヲ、全不_レ管_二 ̄セ【左ルビ「カマハ」】人-家 ̄ノ説-破【左ルビ「ヒトノソシリ」】羞-耻_一 ̄ヲ、宿_レ ̄シ桞 ̄ニ眠_レ ̄ル花 ̄ニ【左ルビ「ユウジヨクルヒ」】、 這 ̄ハ就 ̄チ是 ̄レ見_レ ̄ス功 ̄ヲ的基、大丈-夫的魂-魄、由良助呵呵笑 ̄ヒ道、 説-起 ̄シテ堅-牢【左ルビ「カタヒハ」】的、放-炮【左ルビ「イシビヤ」】一-般【左ルビ「ドウゼン」】、道-學先生的正-論、九太夫道、 你不_レ ̄レ要_二 ̄セ假 ̄ニ做_二 ̄スヿヲ呆-了_一 ̄ヲ【左ルビ「トボケマヒ」】、眞-箇你的品-行撒-撥【左ルビ「ホウラツ」】 ̄ハ、是_レ ̄レ必有_二 ̄ル縁故_一 的妝-憨-児【左ルビ「ツクリアホウ」】、由良助道、你只道_三 ̄ノカ是 ̄レ我有_二 ̄ト報_レ ̄スル讐 ̄ヲ的念-頭【左ルビ「オモイレ」】_一、九 太夫道、諒-必 ̄ニ似_レ ̄シ個 ̄ノ【左ルビ「オシテモナヒヿ」】、由良助道、我只 道(オモヘリ)到_二 ̄テ四十餘歲_一 ̄ニ、好 ̄ミ 色 ̄ヲ耽_レ ̄リ酒 ̄ニ、有_レ ̄テ人呌_レ ̄ビ我 ̄ヲ做_二 ̄ント獃-子風-顛_一 ̄ト【左ルビ「アホウモノキチガヒ」】、你認_二 ̄シテ-做 ̄ス我 ̄ヲ暗-裡報_レ ̄フル讎 ̄ヲ 底-計_一 ̄ト、感激 ̄シ【左ルビ「カタジケナヒ」】不_レ過、九太夫道、這 ̄レ等 ̄ハ是 ̄レ你没_レ ̄シ有_レ ̄ヿ要_レ ̄スルヿ報_二 ̄ゼント主公 的寃讐_一 ̄ヲ呀 ̄ヤ、由良助道、秋毫 ̄モ無_レ ̄シ有 ̄ルヿ【左ルビ「ケモナヒヿ」】、先-前【左ルビ「サキダツテ」】交_二-還 ̄スル【左ルビ「ワタス」】莊-事【左ルビ「ヤシキ」】児_一 ̄ヲ時、 只説 ̄ク在_二 ̄テ府中_一 ̄ニ死_二-併【左ルビ「ウチジニ」】 ̄スト官軍_一 ̄ニ、這 ̄ハ是 ̄レ對_二 ̄シテノ甲活欲夫人_一 ̄ミ、蜜-嘴【左ルビ「ツイシヤウ」】糖 舌、你當_二 ̄シ得 ̄テ【左ルビ「ホンマニシテ」】這-話_一 ̄ヲ便-説、恁地 ̄ハ【左ルビ「ソレデハ」】是 ̄レ拒_二 ̄ミ-敵 ̄スト【左ルビ「テムカヒスル」】官軍_一 ̄ヲ、就 ̄チ【左ルビ「ツイト」】起_レ ̄シテ身 ̄ヲ而去、 我 ̄ガ們硬-硬板-板【左ルビ「シヤチコバツテ」】、留 ̄テ在_二 ̄テ後-頭【左ルビ「アト」】_一 ̄ニ、下稍頭【左ルビ「イツマデモ」】並 ̄テ没_二 ̄シ出-活_一【左ルビ「シマヒカツカス」】、只推_下 ̄シ-説 ̄テ【左ルビ「コチツケテ」】 要_中 ̄スト到_二 ̄テ墓下_一 ̄ニ破-肚殉-節_上 ̄セント【左ルビ「オイハラキル」】、就 ̄チ従_二後-門_一【左ルビ「ウラモン」】悄-悄-地【左ルビ「コソ〳〵ト」】出-來 ̄ル、如今受_二 ̄ルモ 這-般 ̄ノ快-樂【左ルビ「コノヨウナタノシミ」】_一 ̄ヲ、都 ̄テ靠_二 ̄ル你的福蔭【左ルビ「オカケ」】_一 ̄ニ、竟 ̄ニ不_二曽 ̄テ忘_一レ ̄レ説_二 ̄ヿヲ當時的好-情-【左ルビ「ソノトキノヨシミ」】 分_一 ̄ヲ、你且 ̄ク休_一-了 ̄シテ作_一レ ̄ヿヲ硬 ̄ヲ【左ルビ「カタミヲヤメテ」】、須【左ルビ「ヘシ」】_二 ̄ク軟-了-些 ̄シ【左ルビ「クタケヲレ」】罷_一 ̄ム、九太夫道、原来我 ̄モ也 ̄タ 和_レ你一-窩裡的狐-狸【左ルビ「ヒトツアナノキツネ」】、露_二-出 ̄シテ【左ルビ「アラハシテ」】妖-態【左ルビ「バケノカワ」】_一 ̄ヲ喫_二-了 ̄セン一-杯_一 ̄ヲ、由良哥哥、 久-違不_レ拜_二 ̄セ你 ̄ノ的惠-賜_一 ̄ヲ、由良助道、九大兄你説_二 ̄ク獻酬之【左ルビ「テウタイナトヽシヤレハハ」】

現代語訳

【上欄】この段は二つの心情が黒白のように明白であることを書いている 声がして、「由良兄さん、小野九太夫があなたにお会いしたいと申しています」 由良助は言った。「久しぶり、久しぶりだ。一年も経たないうちに年を取ってしまった。髪も白くなり、顔にも皺ができ、早く老いてしまった。その皺だらけの顔をなだめに来てくれたのか」 九太夫は言った。「大功は細かな傷を顧みない。あなたを見るに、全く人の悪口や恥辱を気にかけず、遊郭で遊び惚けている。これこそ功を成す基であり、大丈夫の魂魄だ」 由良助は笑って言った。「堅固な話をするなら、大砲のように、道学先生の正論のようだ」 九太夫は言った。「偽って愚かなふりをするのはやめなさい。本当にあなたの品行放蕩は、必ず理由があっての作り阿呆だろう」 由良助は言った。「あなたは私に復讐の念があると思っているのか」 九太夫は言った。「きっとそのようなことでしょう」 由良助は言った。「私はただ四十余歳になって、色を好み酒に耽り、人が私を阿呆者や気違いと呼ぶのを聞いているだけだ。あなたが私を陰で復讐を企てる者と認めるとは、ありがたいことだ」 九太夫は言った。「これはあなたが主君の無念な仇を報いる必要がないということですか」 由良助は言った。「毛筋ほどもそのような気持ちはない。先だって屋敷を引き渡した時、ただ府中で官軍と討ち死にすると言ったのは、これは奥方に対しての口先だけの甘い言葉だった。あなたがその話を本当にしたので、それでは官軍に敵対することになると、すぐに立ち去ったのだ。我々は堅く後に留まり、いつまでも決着がつかず、ただこじつけて墓の下で腹を切って殉節しようと言って、裏門からこっそりと出てきた。今このような楽しみを受けているのも、全てあなたのお陰である。当時の好情を忘れることはできない。あなたももう堅いことはやめて、もう少し柔らかくなってはどうか」 九太夫は言った。「なるほど私もあなたと同じ穴の狸だった。化けの皮を現して一杯飲もう、由良兄さん。久しぶりにあなたのご馳走にあずからせていただきます」 由良助は言った。「九大兄、あなたが献酬などと洒落たことを言われるなら...」

英語訳

[Upper margin] This passage depicts two states of mind as clearly distinct as black and white. A voice called out: "Brother Yura, Ono Kutayu wishes to meet with you." Yuranosuke said: "It's been so long, so long. In less than a year I've aged considerably. My hair has turned white, my face has wrinkles, and I've grown old quickly. Have you come to console this wrinkled face?" Kutayu said: "Great achievements don't concern themselves with minor flaws. Looking at you, you completely disregard people's slander and shame, indulging in pleasure quarters and debauchery. This is precisely the foundation for achieving great deeds and the spirit of a true man." Yuranosuke laughed and said: "Speaking of solid matters, like cannons, like the righteous arguments of Confucian scholars." Kutayu said: "Don't pretend to act the fool. Your truly dissolute conduct must surely be feigned stupidity with good reason." Yuranosuke said: "Do you think I harbor thoughts of revenge?" Kutayu said: "It must surely be something like that." Yuranosuke said: "I've simply reached my forties, indulging in women and wine, listening to people call me a fool or madman. For you to recognize me as one who secretly plots revenge is most gratifying." Kutayu said: "Does this mean you have no intention of avenging our lord's unjust death?" Yuranosuke said: "Not even a hair's breadth of such feeling exists. When I handed over the estate earlier, I merely said we would die fighting the government forces in the capital - these were just honeyed words to comfort our lady. Since you took those words seriously, saying it would mean opposing the government forces, I immediately departed. We remained steadfastly behind, with no resolution for the longest time, just making excuses about committing ritual suicide at the grave, then secretly slipped out through the back gate. The pleasures I now enjoy are all thanks to your good graces. I can never forget the kindness you showed then. Why don't you also abandon such rigid attitudes and soften up a bit?" Kutayu said: "So I too am a fox from the same den as you. Let me reveal my true nature and have a drink, Brother Yura. It's been so long since I've partaken of your hospitality." Yuranosuke said: "Elder Brother Ku, if you speak of such refined matters as offering toasts..."