翻刻
【右丁】
一本しめし
信陽菌譜に載る図同
書に毒(とく)あり食(くろ)ふへからす
熟しこれを視に全(まつた)くしめ
し蕈の類にあらす
一本
しめし
毛菌図
に載る図
【左下】
せんほん
しめし
楠本氏
の図
【左丁】
せんほんしめし
看過(くわんくわ)に載(のす)る図
菌史に一本数寸
茎 茅柴(かやしは)の中に
叢生(さうせい)すこゝりし
めしに似て色淡
褐味ひ甚た美(ひ)
なりといへり
【二行目「一本しめし」は国立公文書館デジタルアーカイブでは「本しめし」(『本草図譜巻之57・58』コマ11 左丁 https://www.digital.archives.go.jp/img/4676194)。ただし、目次(コマ3)には記載無。】
現代語訳
【右丁】
一本しめじ
信陽菌譜に載せられた図。同書によると、毒があり食べてはいけない。熟したものを見ると、全くシメジ茸の類ではない。
一本しめじ
毛菌図に載せられた図
【左下】
千本しめじ
楠本氏の図
【左丁】
千本しめじ
看過に載せられた図。菌史によると、一本が数寸で、茎は茅や柴の中に群生する。普通のシメジに似ているが色は淡褐色で、味はたいへん美味であるという。