翻刻
轎之図
国王は肩輿(サゲゴシ)なり夫より下は
皆 轎(カゴ)を用ゆ貴族(レキ〳〵)の用ゆる
ものは■(ケ)鏤(ボリ)金物を打表は
錦にて包み裏は■ばり附
なとにするとなり
飾馬之図
馬は日本と替る事なし.山坂または
石原を行に躓(ツマヅカ)ず.山に上り.水を渉(ワタ)れ
ば馳(ハス).是自然に其土地に馴たればなり.
此地四季ともに暖気にして.冬も
草の枯る事なきによりて
青艸を食ふなるがゆゑに豆を
食はするに及ばす.民家にて馬の
入用なる時は.野より牽入.
用事過れば野へ放すとなり.
鞍鐙其外とも.日本の馬具
にかはる事なし.唯小紐(コヒモ)
の下と.むながいに.紅の糸にて
作りたる.丸き房を付るなり