琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: 琉球大学所蔵 琉球・沖縄関係資料 vol. 1

琉球談 - 翻刻

琉球談 - ページ 33

ページ: 33

翻刻

なから舞ふ.獅子は程〳〵の狂ひをなし.甚興 ある曲なるよし.これを球舞といふ. 〇小童三人.さはやかに粧(よそほ)ひて場に登り.楽人より 一尺ばかりなる.金様(きんだみ)の桿(かう)を請取り.交撃(うちあはせ)て 舞ふ此曲を桿舞といふ. 〇小童四人.手に三尺ばかりの竿に花の付たる を.各一本宛たづさへて舞ふを.竿舞といふ. 此外舞には.扇曲(あふぎのきよく)《割書:童子六人|にて舞ふ》掌節曲(ておやらしのきよく)《割書:小童三人|にて舞ふ》などゝ いふ舞あり.楽には.   太平調(たいへいちやう) 長生苑(ちやうせいゑん) 芷蘭香(しらんかう) 天孫太平歌(てんそんたいへいのうた)    桃花源(とうくはげん) 揚香(やうかう) 寿尊翁(じゆそんおう) 是等の外。数曲あり此内。桃花源。楊香は明(みん) 楽(がく)なり。寿尊翁は。清朝の楽なり。又神哥と いふ物あり。日本の式三番の如く。国楽を奏 する始に。一老人の形に打扮(いでたち)。場に登りて此 曲を哥ふ。此国混沌(こんとん)のはじめ。世を御したる。 神垩天孫氏。世〳〵の国王位に登毎(のぼるごと)に。形を 現じて霊祐(れいゆう)を示(しめ)す。すなはち迎神(かみおろし)の歌を 製して。もつてこれを歓楽(かんらく)す。後世にいたりて。 神しば〳〵形を現ぜず。故に神代より遺りたる