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コレクション: 愛知県豊橋市関連資料

新釈輿地図説 - 翻刻

新釈輿地図説 - ページ 4

ページ: 4

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風土産物等ヲ詳ニするなり  第二(ウィス・キュンチヘ)地志 地球の形大約球円なれ共所に随て高低同からす其 周面皆人物居ル所トなす其吾と足底相対するの国人 是を(アンチポテン)《割書:羅甸|語》(テーゲンフーテル)《割書:和蘭|語》と名く 【朱書にて「〇此一〇不詳」】 地球の運転に道あり其第一道ハ一日二十四時《割書:本邦の|十二時》の間 自己の軸に従ひて旋転をなす是即昼夜なり第二道は 三百六十五日五時《割書:本邦の|二時半》四十八分《割書:一分は本邦の|百二十分時》四十五秒 《割書:一秒は一分時を|十ニするの一也》の間に大陽の周囲を運行す是一年なり 蓋其年圏【?】運行は大陰を誘ひて共に運行す第 一運動と第二運動と相協和する事(ターツトル 《割書:独楽|の類》其軸と其に旋りつゝ亦自己の運動あり軸の 周りを転回するに譬ふへし 地球大陽を去る事凡二億(ユーレン)《割書:「ユーレン」は里数ノ名|六天間にて一里十四分》 余 地球の日転をなす所【右横に朱書にて「纒ヲ受る所」】の軸は即中線なり是をなさしむとの地 軸と名く第二円PPの如し此軸の両端を南北 二極《割書:「アスヒユント」又|「ポーレン」》と次PerPのことし 地軸の長独逸国道法【独逸国道法に傍線を引き「誤」と朱書き】千七百十六里地厚独逸 国道法凡千七百二十二里是は地の中真を串き 【上・朱書】 也「スタード」ハ欧 法ノ義唐山 ニ所謂外記ノ学 也然レトモ其外ト 云モノハ我ヲ以テ 中トシテ彼ヲ以 外トスルヨリ起リ 井蛙ヲ見ニ出テ 通論ニアラス故 コノ名ヲ以テ釈シ カタシ然トモ其 実ハ風土欧教 ヲ然ルノ学所謂 地志ニ同シト 領地志ハ惣名 ニシテ唐山ノ教義 ト異ル所アリ 故ニコレヲ風土ノ 学ト釈ス古三 学ヲ次第スル 故ハ「ウイス」ハ天ニ 就テ配地スルノ 学「ナチュール」ハ 地ヲ主トシテ云ノ学 スタートハ人道 ヲ主トシテ云ノ学 ニシテ三才ヲ分 モノニ似此志 ハ即「スタート」ノ 学故ニ其惣 説ハ略ニシテ外 ニ学ノ如ク詳 説セサル也 【下・朱書】 中西 皆論 同ス □□□□ □□□ 迷シム ル似タ リ故 球儀ニ 就テ 赤道 子午 ヲ親 トシテ経 緯ヲ 線トナ ス其 実ハ 皆赤 道子 午ノ 仮設 スルモノ 也

現代語訳

風土や産物などを詳細に論じるものである。 第二章 数理地理学(ウィス・キュンヂヘ) 地球の形は大体球形であるが、場所によって高低が異なる。その表面全体が人々の住む場所となっている。我々と足の裏が相対する位置にいる国の人々を「アンチポデン」(ラテン語)、「テーゲンフーテル」(オランダ語)と名づける。 【朱書で「○この一○不詳」とある】 地球の運動には二つの軌道がある。第一の軌道は一日二十四時間(日本の十二時に相当)の間に、自分の軸に従って回転することで、これが昼夜である。第二の軌道は三百六十五日五時間四十八分四十五秒(本邦の二時間半、一分は本邦の百二十分時、一秒は一分時を十二等分したものの一つ)の間に太陽の周囲を公転することで、これが一年である。その年軌道での公転は月を伴って共に運行する。 第一運動と第二運動とが協調することは、独楽のようなもので、その軸があってそれに回転しつつ、また自分の運動があり、軸の周りを転回することに例えることができる。 地球が太陽を去ること約二億ユーレン(「ユーレン」は距離の単位名で、六天間で一里十四分)余り。 地球が日転する軸【右横に朱書で「纒を受ける所」】は中心線である。これを地軸と名づける。第二円PPのようである。この軸の両端を南北二極(「アスヒユント」または「ポーレン」)と呼ぶ。PerPのことである。 地軸の長さはドイツ国道法【ドイツ国道法に傍線を引き「誤」と朱書】千七百十六里、地球の厚さはドイツ国道法約千七百二十二里で、これは地の中心を貫いている。 【上部・朱書による注釈】 「スタート」はヨーロッパの政治という意味で、中国でいう外記の学問である。しかし、その「外」というものは、自分を中心として相手を外とすることから起こり、井の中の蛙の見解であって、通説ではない。故にこの名前では解釈しがたい。しかし、その実際は風土や宗教を論じる学問で、いわゆる地理学と同じである。地理学は総称であって、中国の学問とは異なるところがある。故にこれを風土学と解釈する。この三つの学問を順序立てる理由は、「ウィス」は天について地を配分する学問、「ナチュール」は地を主として論じる学問、「スタート」は人道を主として論じる学問であって、三才(天・地・人)を分けるものに似ている。この地理学は「スタート」の学問なので、その総説は簡略で、他の二つの学問のように詳説しないのである。 【下部・朱書による注釈】 中国と西洋の説は皆同じである。【判読不明な文字が続く】迷わせるようである。故に球儀について、赤道・子午線を基準として経緯を線とする。その実際は皆赤道・子午線が仮設するものである。