翻刻
【右丁】
目録
一 初春(はつはる)は先(まづ) 《割書:あきの方にむかひて|事はしめ姫はしめ》
二 子落(こおろし)は先 《割書:家てんのさし薬後は|たかひに御仕あわせ》
三 牛島(うしじま)に先 《割書:おこしたる道しん|すてられぬものは恋》
四 ゆめは先 《割書:あけやのせんせい|さむれはえのやふれ家》
五 御祭(おまつり)は先 《割書:二階のまつりも|どつさ〳〵さ》
六 天人(てんにん)は先 《割書:うそやら本やら|すわりたるぜん》
七 上留理(じやうるり)は先 《割書:半太夫がひんぬき|ころりとしたる庄やの内義》
【左丁】
八 若衆(わかしゆ)は先 《割書:のちはかゝと■|のたゞ中》
九 寺参(てらまいり)は先 《割書:茶うすに腰かけ|たる御■■■》
十 勘当(かんどう)は先 《割書:すてられぬは|言なつけのおつと》
○ 一初春はまつ
凡(およそ)花に情あり月に色(いろ)あり春宵(しゆんぜう)一刻ねだん
せんりやうとはさて〳〵やういふたことかな一よ明ての
にぎ〳〵しさどこもかしこもざざんざのこゑ高(たか)
さごの松竹そのゆづりはのながれをのんてこゝに
武(ふ)州あさくさのほとりに留(とみ)山 福(ふく)右衛門とていみしき人