翻刻
痩せ鵜の気を引立る嵐かな 卓池
名月のおしく母照らす深山かな《割書:甲斐|》可都里
春の海へ流れけり都鳥 漫々
春風の来てうこかすや琵琶岱 百二
露あひて帰るや桐の下涼み 重行
第十一 山田市
花津や花の降日を生て居る
外うちの名なれ暫く麦の秋 有斐
同
停ぬ悪は盆に囃ふや梅の花
《割書:損》
夏かけ物之幾くしく母若そ《割書:相模||》葛三
はつ春の出歩行先か皆親子
一 延か子の法すに育つ霞かな 洞々
そから水の流るゝ野中哉 さゝ雄
にてから水の流る事は
鎌倉はあつまの嵯峨と文子の花
下総国
不如帰去そちにかくるゝ広きらす下総太郎