翻刻
送り由也早多ち交る鵜の笧
衣かえてゆくは誰子了浦の松
星合の空母更行概か南
素 連
大雪やまた春遠くなるこゝろ 金提
年寄の深切登らくさくらかな 雨塘
安房守
安房 いも
陽炎のおうに有てし思ふ事 安房 杉長
当番 市兵衛
眼の覚る度に鐘きく弥生哉
括芦や神母あから勢給ふ空 白老
十二月十一日
常陸 全
梅をりぬ切にて打くれたらさりぬ常陸湖中
蛙の髭にかゝる也升の雨 李尺
いそかしの舞の秋と成にて 梅後
袷着て越園の松をくらりけり 李峰
我際の痩に勝たる野分哉 低我
ほすゝきの上をはしるや鹿の声 紙 居