翻刻
はつ雪にようかましさや一重垣
十一月十一日
上野 新
散花也ちらぬ花ともむつましき《割書:上野|》 壺半
松のはなちるや弥生も四事魂 月鴻
一時雨しくれて雨の関らか
雪に添へて年母見はてつ笠掛野 芽丸
同 同
寄衆には注たきものよ学の露
《割書: |丁野》
顛公雲雀の床はあれにけり《割書:下野|》まさ岐
十一 同
猿。滑さくやし日者もこゝ葉までゝ 起得
著とれはそれも露けし后の月 北 伐山
星程の由をほり得たり閨の春
鳴きらぬ音を黄鳥のすかた哉《割書:信濃|》素檗
きのふにも降へきものを春の雪 若人
二つ寝る鳥母あろふか落葉以 白斉
おゝつくや通りぬけせぬ窪多まり 亀丈
まり