浅香市集

コレクション: 浅香市集

浅香市集 - 翻刻

浅香市集 - ページ 6

ページ: 6

翻刻

兄鷂見よとて雀鳴する       考 黒羽は根笹に朝のよき所      窓 ぬれ手なからに仏いたゝく     代 破摩矢射る影より早く夏の来て   考 恋する人を蚊のせゝるらん      窓 さりとては情少き歩行神      代    筏の浪に筆をとられし       考 すん〳〵と吹せて消る風の月    窓 翌日売る家もしらぬ蕣       代 面かけて筑波の秋にさし向ひ    考 鶴の来ぬ日は雲のきたま【なヵ】き    窓 期【斯ヵ】【散ヵ】花に思ひ〳〵のれ【連ヵ】さくら     代 芋の芽を見に廻るひま〳〵     考 一嵐ふ【わヵ】かさき舟にあひせかけ    窓 茂助か旅は何処もかゝ【くヵ】れ家     代 火を焚けは急に更行黄楊の陰    考