翻刻
雨に梓の声を降けす 窓
袴着て逢ふ人もなき伏見脇 代
畑ぬらしに鴛あかる素【なヵ】利 考
鉄漿くさくなる迄糊を捨兼て 窓
琴ひく中を乳もらひに行 代
ちら〳〵と何やら□【移ヵ】る萩の花 考
夜尽ら【寒ヵ】き越に隣る浮 島 窓
約束の月は小丸う事成にけり 代
そこらさかしてとの紙をおる 考
老鼠相手ほしやと鳴おらん 窓
けふもまふ麗る雪の関守 代
富士松かうしろ姿を絵に書て 考
はゝ子橋野に馬戻しぬる 窓
立てゝある箕のまたこける花の陰 代
恵方をうける壁を切ぬく 筆
英語訳
Previous page: "seseru."