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コレクション: STAGE1

訓蒙天地辨 天 - 翻刻

訓蒙天地辨 天 - ページ 12

ページ: 12

翻刻

強(しゐ)て其道を分(わかち)名付て先(まづ)南北二|極(きよく)を左右(さゆう)に見て天の中半(なかば) 東ゟ西へ一|文字(もんじ)にわけ此道を赤道(しやくどう)と云|日行(につこう)の道を横道(わうどう)とし 月行の道を白(はく)道と云是|限(かぎり)なき天を下ゟ窺測(きそく)する標的(めあて) といふもの也其|渾天(こんてん)の形象(けいしやう)を器物(きぶつ)に模(うつ)したるが渾天(こんてん) 儀(ぎ)なり扨日|輪(りん)日々東ゟ昇(のぼ)り西に降(くだ)る内に夏は赤道(しやくどう)の北に めぐり冬は南に行(ゆき)春秋(しゆんしう)二|分(ぶん)は赤(しやく)道によつてめぐる毎(まい)日其|道(みち) 異(こと)也古(いにしへ)の聖人(せいじん)四|時(じ)の日行(につこう)を測(はかり)民(たみ)に時を授(さづ)け稼穡(かしよく)の 節(せつ)を違(たがへ)ざるを政要(せいよう)とし給ふ書経(しよきやう)堯典(ぎやうてん)等に出たるを以(もつて)知る べし又|舜(しゆん)璇璣(せんき)玉衡(きよくこう)をあきらかにして七|政(せい)をとゝのふと あるは天の姿(すかた)を写(うつ)せる器物(きぶつ)を以て日月五星の行度(かうど)を 違(たがへ)ず四|時(じ)をとゝのふこと也循環委曲(しゆんくわんいきよく)の決(けつ)は暦書に需(もと) むべし又日|輪(りん)の大(おゝい)なる事日本にて見ても万余里の 紅毛(おらんだ)に至(いたつ)て見ても異(こと)なることなし西川|先生(せんせい)の天学名(てんがくみやう) 目鈔(もくしやう)に日月五星大小の弁(べん)あり         ○日の出入(でいり)大(おゝい)に見ゆる 問て云 日|輪(りん)出入の 時は形(かたち)大くして暖(あたゝか) ならず 日中(につちう)は暖(あたゝか)にして 却(かゑつ)て日の形|小(ちいさ)し 童子 其遠近を争(あらそ)ひし こと諸書に出たり 此|実理(じつり)いかん 答て云 或(ある)書に日の 出る時は地より十七 万余里日中は地より 十五万余里出る時は 日 童子日の遠近を論ぜし といふこと列子にも出たり 尤|寓言(くうげん)なり