みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

訓蒙天地辨 天 - 翻刻

訓蒙天地辨 天 - ページ 23

ページ: 23

翻刻

於(おゐ)て何ぞ理のみにかゝわるべきや         ○日月星|天(てん)に麗(かゝつ)て隕(おち)ず 問て云日月五星それ〳〵の白道(はくどう)も天に道(みち)あるにあらず唯(たゞ)其|標的(めあて)を下より 云のみと然らば其|周旋(しうせん)すること何によつて行(ゆく)や恐(おそ)らくは 空虚(くうきよ)の天(てん)にかゝる日月たちまち堕隕(おつ)べきがことし此理いかん 答て云日月五星天にかゝつて旋(めぐ)ること天は一気(いつき)の為に周旋(めぐつ) て終古不易(しうこふえき)也たとへば器(うつわ)に水を湛(たゝへ)て其中に砂石(しやせき)を投(たう)じ これを掻廻(かきめぐ)らす時は大小の砂(いさご)周旋(めぐり)〳〵て或(あすひ)は遅(おそ)く又は疾(はや)く 又は高く或(あるひ)は低(ひき)くめぐらすこと間断(かんたん)なければ弥(いよ〳〵)廻(めぐ)りて止(やま)ず 一所(いつしよ)に落居(おちつく)ことなし天の諸曜(しよよう)をめぐらすこと此|器水(きすい)の めぐつて間断(かんだん)なきものと同じ其|止(やま)ず廻(めぐ)らすものは一気なり 此天をさして宗動天(そうどうてん)とも云日月|星辰(せいしん)一息(いつそく)の間断(かんだん)なく 旋(めぐつ)て隕(おつ)べきの間際(いとま)なしこれ其|終古(しうこ)空虚(くうきよ)にかゝつて めぐる所以(ゆえん)なり楊雄(ようゆう)が校猟賦(かうれうのふ)に日月星を三|霊(れい)と云り         ○星の飛(とぶ)并|妖火(ひかりもの) 問て云上天の星|瞬(しゆん) 息(そく)の間に流(なが)れ飛(とん)で 忽(たちま)ち其処をしらず又 は尾(を)を引て飛(とぶ)こと長(なが) きもの有|流星(りうせい)と云 是何ものぞ都(すべ)て夏(なつ) の空(そら)に多く飛(とび)もの 光(ひかり)もの有|或(あるひ)は金玉(かねだま)抔(など) いふて音(おと)をなして飛(とぶ)有 此理はいかん 奔星(ほんせい) 妖火(とびもの)