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コレクション: STAGE1

訓蒙天地辨 天 - 翻刻

訓蒙天地辨 天 - ページ 25

ページ: 25

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答て云是も又|同(おな)じ類(たぐ)ひ也其|気(き)結(むすぼ)れ凝(こ)ること厚(あつ)くして 俄(にわか)に散(さん)ぜずして天に附(つく)もの也其鋒(ほこ)の如き形(かたち)をあらわすを 芒(ぼう)と云|暁(あかつき)東方に見るは芒(ぼう)西にさす夕(ゆふべ)西に見るものは 芒(ぼう)東にさす是日のある方よりさすゆへ也 形象(かたち)長きもの を彗(けい)【左ルビ「すい」】と云|形(かたち)大なるを孛(はい)と云しかれ共|衆(しう)星のある所よりは 大にひくし此ゆへに万国ともに見るにあらず其|気勢(きせい)衰(おとろ)へ尽(つく) る時は頓(やが)て滅(めつ)す百日に過(すぐ)るものなしといへり下地(かち)の燥乾(そうかん)の 気(き)を升(のぼ)して天(てん)に現(あらは)るゝものゆへ火災(くはさい)旱魃(かんはつ)等を以て 其|応(おう)とす皆|陰陽(ゐんよう)の変(へん)也此ゆへに和漢(わかん)妖蘖(ようげつ)の尤(けやけ)き物 として敬懼(けいく)す          ○天漢(あまのがわ) 問て云|天河(あまのがわ)の諸説(しよせつ)區(まち〳〵)にして或(あるひ)は天の清気(せいき)とし又は水気(すいき)天(てん)に発(はつ) 昇(しやう)して其|精(せい)天河(てんが)となると云又|云(いわく)牽牛(けんぎう)織女(しよくぢよ)の二星(じせい)七月七|夕(せき) 銀漢(あまのがわ)を渉(わたり)て会(くわい)す 此夜少も雨|降(ふ)る時は 漢河(あまのかわ)の水|増溢(ぞういつ)して 渡ること叶ずと唐土(もろこし) 代々の詩(し)人も是を 賦し我が朝(てう)の哥仙(かせん) も是を詠(えい)ぜり牽(ひ) 牛星(こほし)は河鼓星(かこせい)を 云と此理いかん 答て云|史記(しき)天官(てんくわん)書 に漢者(かんは)金之(きんの)散気(さんき) と出|物理論(ふつりろん)に星は 元気(げんき)の英(ゑい)漢は水の精(せい)なりと然るに暦家(れきか)には微星(びせい)の多く隠れて 天漢(てんかん)【左ルビ「あまのがわ」】 荊楚(けいそ)歳時記に二星の 聚会を出せり日本ニては 孝謙帝天平勝宝七年 乞巧奠(きつこうでん)はじまる也