翻刻
多く《ルビ:崩|くづ》れ武家町家とも《ルビ:破損|はそん》多し相州小田原は餘
国よりもつよく民家《ルビ:破|やぶ》れ《ルビ:倒|たほ》る《ルビ:箱根|はこね》山《ルビ:崩|くづ》れて、《ルビ:道路|だうろ》
ふさがる同時に所〻出火し人多く死す海辺に避(にぐ)る
ものは津浪(つなみ)にて死す
宝永元年《割書:三月|改元》八月四日江戸およひ近国 洪水(こうすい)利根(とね)川
八 条(せう)川中川 綾瀬(あやせ)川 荒(あら)川大水下総国 葛飾郡(かつしかこふり)猿股(さるがまた)
溢(あふれ)崩(くづ)れ大地くぼみ落(おつ)ること数丈 田畑(でんはた)損失(そんしつ)多く人また
多く死亡す
同三年九月十五日江戸大地震
同四年十月四日未刻東海道大地震にて破裂(はれつ)し海
辺は洪浪(つなみ)にて人多く死す此日風少しも吹(ふか)す空(そら)晴(はれ)る
事世界に雲(くも)見えす暑(あつ)きこと極暑(ごくしょ)のことくしばらく