翻刻
遠七は高島八は飯(いひ)田九は小諸(こもろ)十は岩村田と云々
嘉永元年《割書:三月|改元》九月越前国連日風雨し山汐(しほ)わき出て
地震し民家田畑|損失(そんしつ)し死亡の者多し
安政元年《割書:十一月|改元》十一月四日江戸大地震この時駿州遠
州別してつよく箱根山|崩(くづ)れ往来八九日止るまた四国
同日地震わけて土州は辰刻ゟつよく同夜少し静(しづ)り
翌五日申刻又々つよく震(ふる)ふ民家所々火|災(さい)海潮(うしほ)の満(みち)
干(ひ)やむ時なし
同二年十月二日夜亥の刻江戸大地震此度の地震は
江戸はじまりてより斯斗(かばかり)のつよき事あるをきかす
都下(とか)の人等|危急(きゝう)にあひ巨宅(きょたく)土蔵|家宅(かたく)一時に崩潰(ほうくはい)の
ありさま等世人|目前(まのあたり)に見聞(けんもん)する事なれは爰(ここ)に委(くはし)く