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コレクション: STAGE1

震雷考説 全 - 翻刻

震雷考説 全 - ページ 10

ページ: 10

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魯西亜國(おろしやこく)も舶来(はくらい)して肥州|長崎(なかさき)より豆州下田|湊(みなと)へ □□アメリカ帰帆(きはん)の後ヲロシヤのみ滞船(たいせん)せし五百人無残? 巨舩津波に破れたる 一 爰(ここ)に今年安政二卯十月二日亥の上|刻(こく)ばかりにいかなる 狂津(すいつ)日の悪(まん)ことにや江戸のちんじ昔(むかし)より国々の 大地震にくらぶれは山も崩れず川も溢(あふ)れすさのみの 事にはあ□□□□□□諸侯(しょこう)大夫|搢紳(しんし)の殿舎(でんしゃ)は善(ぜん)尽(つく)し 美(び)をつくし商家(しやうか)の軒は方十里あまりに建(たて)つらね 錐(きり)を立べき畾地(らいち)もなく隈(くま)なき秋の月|影(かげ)さへつ はかり照(てら)すと聞長安の都の賑(にぎ)はひも斯(かく)はあらじとおも ほへて古今(ここん)無双(ぶそう)の繁昌(はんしやう)ゆへ人数の多きことはかりしられず 繁華(はんか)の地の□らひにて家(いへ)々の造作(ぞうさく)は花やかを先とし 火災の防(ふさき)き専一なれば土|蔵(そう)|瓦屋(かわらや)のみ多しアゝ入船の順風 は出舩の逆風にて出火の時は利有といへとも地震には聊(いさゝか) 益(えき)なくたま〳〵板|茨(ふき)萱屋には無難(ぶなん)あれとも土蔵(とそう) 瓦(かわら)屋の分は過半|壊(くづ)れ倒れ又はかたふき家財(かさい)器物(きふつ)を □□んに砕(くた)く其|音(おと)数千の雷(いかつち)の一度に落(おち)くる如く□□ すさまじなど云ばかりなし貴賤(きせん)上下|老若男女(ろうにやくなんによ)打□