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コレクション: STAGE1

震雷考説 全 - 翻刻

震雷考説 全 - ページ 19

ページ: 19

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落るはづみに釼といふもの四方へ飛ちるたとへは水中へ石を 打込に水の四方へ飛か如し勢気(せいき)のあまる所なり是に 当るとも五|臓(ぞう)くるひて即死(そくし)す此釼はものゝの堅(かた)きやわら かきにかきらす一重(ひとえ)を破る事するどく二重をやぶら ずといへりされども大砲の響(ひゞき)にあたらずして死するが 如し故に雷鳴の時|歩行(ほこう)せは大|筒(つつ)の口火をさすに同し く布にて腹(はら)巻かたく巻〆笠(かさ)の端へ布を下げべし 近辺(きんへん)へ落るとも釼を避(さく)るのてだてにて臍(へそ)をかくすと 云も五臓(ごそう)のくるはざる為也|総(すべ)て物の響きに即死するは臍|坼(はぜ) 水死には肛門ひらく然るを雷が臍をぬき川童(かつぱ)が尻(しり)玉をとる 杯(など)といふもおかしき説なり楊心関口(やうしんせきくち)の柔術(じうじつ)に水活(すいくはつ)の傳(でん)あり 肛門のひらかざるうちははたしてよみかへるなり又|蚓(みみづ)を陰干(かげほし) にして臍に当るときは物の響(ひび)き五|臓(ぞう)にあたらず是|秘(ひ) 傳(でん)の妙術(みうしゆつ)なり蚊屋(かや)つる杯もやはり釼をさくるの術に して古人の言伝へは皆一理あり予年来見聞処は 文化八辛未年五月信州|諏訪(すは)郡赤沼村と云所にて田植 の節雷鳴|烈(はげ)しく十人余り並ひ居たる中に隣(となり)村|桑原(く■ばら)の(虫損)三次  ←桑の異体字を使用   と云もの即死す駆付見れは五躰(ごたい)満足(まんそく)にて只|陰嚢(きんたま)より胸毛(むなけ)