みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

雷震記 完 - 翻刻

雷震記 完 - ページ 14

ページ: 14

翻刻

いひ又沈ノ存中が筆談に雷の落たる 木の下ニて雷楔を得たり斧に似て  《ルビ:孔|あな》なしといひ又時ノ珍が雷ノ書を引て 雷斧ハ斧のごとしといへるものなり 又一ノ種ハ経二ノ寸許にて形ハ禅僧の《ルビ:掛|くわ》 羅にかくる《ルビ:環|くわん》のごとく色白く少〳〵 青ミありと是すなハち雷ノ書に出たる 雷ノ環なり又一ノ種ハ長さ四五寸かたち 牛の角のごとく色紫ノ黒にして末の 鈨うす青く本は右にいふ天ノ狗の 爪のごとく至て硬きものとこれ又雷 青に雷《ルビ:鑚|さん》ハ長さ尺ノ餘《ルビ:銅鉄|どうてつ》のごとし といふものにや又世間に天より降たる 釼などと云伝ふる物ありこれも雷ノ鑚の 類なるべきか又大坂の人先年《ルビ:安治|あじ》川にて 雷のおちたる跡の泥中より得たるとて 一ノ塊ノ掌の大さにて《ルビ:乾漆|かんしつ》のことく石に似て 石にあらずこれ《ルビ:刘恂|りうしゆん》か山《ルビ:領表録異|れいへうろくゐ》の 雷ノ公ノ墨といふものか其外雷ノ碪雷ノ鎚 雷ノ銖等色形かハれども悉く此種ノ類