みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

雷震記 完 - 翻刻

雷震記 完 - ページ 15

ページ: 15

翻刻

なりいづれにてもこれを珮れハ神を安し 志を定め《ルビ:驚邪|きゃうしや》の疾を治すとあり さて本ノ草綱ノ目に李ノ時ノ珍粗其事を 弁ずといへどもいまだ其理を尽さず 愚按するにそれ地ノ気升つて雲となる ときハ《ルビ:質変|しつへん》じて気と成り天ノ気降つ て雨と成るときハ《ルビ:象化|しゃうくわ》して形々なる こゝを以て地の気昇る時湿土金石の 気誘ハれ《ルビ:騰|のぼ》りて雲となりたるが天の 気の降る時に其気雷火に《ルビ:鋳|ゐ》成され て造化の磁器《ルビ:鋳物|ゐもの》と成りたるものなり 右に云雷鑚の類是也 天ハ陽なる故に天に在る物ハ気 象とて目にハ見ゆれども《ルビ:容體|かたち》なき物 地は冷なる故に地にあるものは形ノ質とて 手にとらるゝ容のものなり此故に陰 陽の気の登り降りする時天地の気に 親ミて万物変化することなりさるにより て《ルビ:邵|セう》ノ子全書に日天の四ノ象ハ月日星辰  地の四ノ象ハ水火土石とこれ至にて日の 火をうつし月の水を取るにて知るべし