みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

雷震記 完 - 翻刻

雷震記 完 - ページ 16

ページ: 16

翻刻

春秋に星頂て石となるとあるも此理な り人の身も神と気ハ陽にてかたちなし精と血とハかたちあるなり 〇また雷の隕たる跡に樹木或ハ柱など に文字のすはり有事あり是を雷 書と云五字十字或は二十字出るも あり中ノ華にハ度々有之由往々《ルビ:典籍|てんせき》 に載たり其文字の内多ハ謝ノ仙ノ火の三 字とく備る事これ又一ノ奇ノ事なり くわしくハ北ノ山医ノ話に出所を書出し載せ 侍るゆへ是に略す惣して雷の隕〳〵 樹木なぞうちさきこがれたるを雷ノ震ノ木 と名づけ心気の弱きものなど雷における 人なと守りに用ゆ又此雷震ノ木を家の 内に貯ふれバ火ノ災を避けるよし本草   に見たりされバ雷ハ陰ノ火なれバ気の 火を禦く理なり故に雷火にて家居の 焼昇る事あれバ陽火をもやしうちつ くれハ忽ち消又灰をかけても消よし 陰陽互に相制する自然の妙なり 右之條々雷を畏るゝ人のために聞伝