翻刻
味辛く温にし陰気を禦き殊に
暗風卒し倒などにも細辛の末を鼻に
吹く時は忽ち蘇生すと《ルビ:危氏|きし》が得
効方に載たれバ是なども雷にうたれ
たる時の用薬たるべし此外あらた
木一名伽羅木やしやびしやくなと庭中
に植て雷を避くべし又家内へはる守護
あり東方に阿陀迦鬼南方に奢帝盧
西方に修陀光北方に蘇陀磨抳右の
通書付家の四方に張るべし此神符
高龍山報恩寺より出家守なり惣而此
正統本授なき事をあれども呪るは
其気をなだめんためなれバ俗説に傳る
事もあれも用ゆへし其効なくんバ有
へからず
〇まへにもいへることく雷霆の時雲に乗
落るときも隔て落る生類和漢色
々種類多と見へたり今年明和乙酉七月
廿二日相州大山に落たるハ其形猫よりハ
大くかたち略鼬に似て色鼬より