みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE3

変異辯 一名、天變地異拾遺 全 - 翻刻

変異辯 一名、天變地異拾遺 全 - ページ 18

ページ: 18

翻刻

其行筋必(そのゆきすぢかな)らず折曲(をりまが)る理会(りやい)、第(だい)二に は空気温(くうきあたゝ)まれは薄(うす)くなり、冷(ひゆ)れば 濃(こ)くなる理会(りやひ)なり、光(ひかり)の物(もの)を透(とほ)せ ば其行筋(そのゆきすぢ)の折曲(をりまが)るは下(した)の図(づ)の如(ごと) し、水(みづ)を茶碗(ちやわん)に一杯満(いつぱいみた)しこれに銭(ぜに) を沈(しづ)め《箱:は》の所(ところ)よりこれを見(み)れば、 銭(ぜに)は《箱:い》の所(ところ)に在(あり)て茶碗(ちやわん)の縁(ふち)に覆(おほは) れたりといへども、光(ひかり)は水(みづ)を透(とほ)して折曲(をりまが)り《箱:は》に 至(いた)りて目(め)に入(い)るが故(ゆゑ)に恰(あたか)も《箱:ろ》の所にあるが如(ごと) く見(み)ゆるなり、また空気温(くうきあたゝ)まれば薄くなり、冷(ひゆ)れ ば濃(こ)くなるの理会(りやひ)は目(め)にかゝらぬ物(もの)なれば、甚(はなは) だ知(し)りがたきものなれども、都(すべ)て空気(くうき)に限(かぎ)らず、 何物(なにもの)にても熱(あつ)くなれば脹(ふく)れ、冷(ひゆ)れは縮(ちゞ)まるもの にて脹(ふく)るれば薄(うす)くなるに相違(さうゐ)なく縮(ちゞ)まれば濃(こ) くなるに相違(さうゐ)なし、空気の脹れあるひは縮まる を試(ため)すには「ごむ」の袋(ふくろ)に空気を入(い)れ火(ひ)に暖(あたゝ)むれ ば次第(しだい)に大(おほ)きく広(ひろ)がり冷(ひや)せば又次第(またしだい)に小(ちひ)さく なるをもつて、空気の濃(こ)くなりうすくなることを