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コレクション: STAGE3

変異辯 一名、天變地異拾遺 全 - 翻刻

変異辯 一名、天變地異拾遺 全 - ページ 25

ページ: 25

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思(おもひ)の外(ほか)の処(ところ)に落(おち)るが故(ゆゑ)。其地(そのち)の人は火山(くはさん)の吹出(ふきだ) すを見(み)ざれば、怪(あや)しく只(たゞ)ならぬことの様驚(やうおどろ)くなり、 土地(とち)によりては年毎(としごと)に土(つち)の降(ふ)る所(ところ)あり、亜弗利(あぶり) 加州(かしう)「さはら」の海岸(かいがん)は冬春(ふゆはる)の間砂空(あいだすなそら)より降(ふ)るな り、船(ふね)もし此辺(このへん)を通行(つうこう)すれば帆桁甲板(ほげたかんぱん)みな砂(すな)を 蒙(かうふ)らざる所(ところ)なしといふ、これは大沙漠(たいさばく)の砂風(すなかぜ)の 為(ため)に吹送(ふきをく)らるゝものなり、亦支那(またしな)の北方(ほくぽう)にも土(つち) の降(ふ)るところあり、これは蒙古(もうこ)の沙漠(さばく)より吹送(ふきをく) らるゝものなり     火井(くはせゐ)の事(こと) 越後国柄目木村(ゑちごのくにからめきむら)に或農家(あるのうか)あり、其家(そのいへ)の炉辺(ろへん)に穴(あな) を穿(うが)ち、これに竹(たけ)の筒(つゝ)を立(たて)てその口(くち)に火(ひ)を付(つく)れ ば、燃(もゆ)ること三百|目掛(めが)けの蝋燭(ろうそく)を燈(とも)すが如(ごと)き光(ひかり)あ り、炎(ほのを)の長(なが)さは三寸|許(ばかり)、筒(つゝ)の口(くち)より上(うへ)五|分(ぶ)ほどは 色青(いろあを)く其上(そのうへ)は赤(あか)く黄色(きいろ)にして、常(つね)の火(ひ)と同(おな)じ、ま た筒(つゝ)を接(つ)ぎてその気(き)を引(ひ)けば、横(よこ)にも縦(たて)にも思(おも) ふまゝに移(うつ)すべし、同国入方村(どうこくいりかたむら)にもかゝる所(ところ)あ り、共(とも)に寛文年中(くはんぶんねんぢう)に見出(みいだ)したるものといふ、如何(いか)